言われてみると、
自分は国分太一に似ているらしく、
そういえば女性受けしやすいかもしれないとちょっと自惚れているお調子者である。
私はサウンドクリエイターで毎日精進している。
デパートの本屋で立ち読みしていると、
mp3で曲をきいている博美に偶然出会った。
博美のイメージとは違うけれどヘアデザイナーとして博美は結構努力しているみたいだ。
私たちは、
同じ係りだったときに楽しかったことなどを話しながら、
だんだん古い記憶を辿ることとなった。
博美の得意科目は、
色々あっただが、
中でも一番本人も自信があったのは、
政経だったようだ。
私は塾でも、
学校でも好きだったのは、
物理だった。
調べることも多いようだが博美は英会話に凝っているらしい。
私の好きなものといったら釣りがはずせないが、
そうはいいつつもやらない時期も長かった。
私の心配事といったら、
なんといっても
発達障害(自閉症・アスペルガー)が解消されるかどうかということだ。
気が合った私たちは博美のリクエストで渋谷デートを楽しんだ。
私はお茶を飲みながら、
駅の方に視線を移すと急に帰らないといけない気分になり、
彼女に後で連絡すると言い残してその場を去った。